吉田拓郎の名曲特集(1)

吉田拓郎のLP「元気です」(1972年)

オリコン・シングルチャートで1位を獲得した「旅の宿」、ザ・モップスに作品提供した「たどり着いたらいつも雨降り」が収録されている。

オリコン・アルバムチャートで14週連続(通算15週)1位を獲得するなど、1972年の年間第2位及び1973年の年間第4位に輝いた。

1986年にCD化された。1990年のCD選書のほか、2006年にも再リリースされている。


【A面】

●吉田拓郎「春だったね」
    ↓
tp://www.youtube.com/watch?v=HTqILfzWrvo

LP「元気です」に入っていた1曲目がこれ。

僕が最初に買ったLPで、ステレオの針を落としたら、この曲が流れてきた。
それまで歌謡曲に慣れていた耳に新鮮な「字余り」の曲。
わざと語尾をふてくされて歌う方法(のちに知ったが、拓郎はボブ・ディランの「風に吹かれて」を意識して唄ったらしい。)

早口で、唄っているのは日常のささいなこと。この曲で僕は拓郎の熱狂的なファンへの道を走ることになる。

●ボブ・ディラン「風に吹かれて」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=vrQ4saKGI5k


●吉田拓郎の「風に吹かれて」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=9fQn1MAgriw



●吉田拓郎「せんこう花火」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=dCRzxERXMTo



●吉田拓郎「加川良の手紙」 (つじあやの)
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=dKmJ9THU2FE

「教訓1」で知られているフォークシンガーの「加川良」が作詞したものに拓郎が曲をつけている。

この曲で僕は「クリント・イーストウッド」を知った。

創作の経緯について、拓郎は「加川良がウチに遊びに来て、彼女に手紙を出したいが恥ずかしくて出せないと言うから、俺が歌にしてやった」とコンサートなどで説明している。

手紙の相手の彼女とは拓郎の最初の妻・四角佳子との説もあるが加川の話では違う。

レコーディングで曲が足らなかった拓郎が切羽詰まって加川に電話してきて「余った曲ないか?」と言うが、自身も精いっぱいで曲はなかった。

しかし加川には「当時の外国の歌にはよくあった手紙の文面にそのままメロディを付けて曲にするというアイデアをやってみたい」という構想があり、書き留めていたものをレコーディングスタジオに持って行くと、拓郎がその場でメロディを付けてささっと仕上げたという。

『元気です。』は大ヒットしたため、作詞者としてクレジットされている加川に多額の印税が入ったと言われている。

また曲のタイトルにも自身の名前が入ったため、人から「あんたがあの歌の人?」と今でもよく言われるという。



●吉田拓郎「親切」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=1QElvZ0qLJM



●吉田拓郎「夏休み」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=YcYPZyopknE


叙情度No.1の名曲。

歌詞に出てくる「姉さん先生」とは拓郎の小学校時代の担任の先生を言っているらしい。



●吉田拓郎「馬」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=EJFHK_1fKck

笑えるぞ。

「今日までそして明日からを馬が歌っている」というところが、何故かおかしい。



●吉田拓郎「たどり着いたらいつも雨降り」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=zViIm9FrLaQ

鈴木ひろみつがいた「モップス」に提供した名曲中の名曲。

うしろに流れているバンジョーは途中でミスをしていると、ラジオで拓郎が言っていたけれど、僕には分からない。

シンバルを叩く音も聞こえるが、小太鼓とシンバルは拓郎が叩いている。

拓郎がアマチュア時代に作った曲「好きになったよ女の子」の歌詞をかえたものである。

1972年にザ・モップスに提供しヒットしたこともあって、その後も子供ばんど、氷室京介、THE POGO、山崎ハコ、和田アキ子、ダウンタウンウンナンバンドらがカバーしたり、ロック系のバンドによくライブで演奏される。

拓郎の原曲は「たどり着いたらいつも雨ふり」表記だが、モップス版は「たどりついたらいつも雨ふり」で、その後のカバーもこちらの表記が多い。

2008年には、大友康平が選曲して出した70年代日本歌謡曲のカヴァーアルバム『J-STANDARD70's』にも収録された。



●吉田拓郎「元気です。」(アマゾン)

●吉田拓郎/元気です。(楽天)


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●吉田拓郎「高円寺」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Ok_sRk6JyZ8

一言「変わった曲」だ。

ひとりでデュエットしている。

僕が大学のために状況して感激したことが2つある。

それは、1つは拓郎作曲の「地下鉄に乗って」に出てくる丸の内線に乗ったことと、この「高円寺」を電車で通過したときだ。



●吉田拓郎「こっちを向いてくれ」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=MfNwRpl6Pws

岡本おさみの作詞。

ほのかで複雑な恋愛歌だ。

無茶苦茶な「字余り」の拓郎らしい曲だ。



●吉田拓郎「まにあうかもしれない」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=N1iOFAWkopE


後に「まにあうかもしれない」と「祭りのあと」を組み合わせた曲も歌っている。



●吉田拓郎「リンゴ」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=23gi3srK1z8

日常のひとこまをただ切り取っただけの風景なのに、なんとなく人生を感じさせる「岡本おさみ」らしい歌詞だ。



●吉田拓郎「また会おう」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=-MuTwBIAS0w

拓郎の独特のシャウトした歌声が特徴的な歌だ。

この曲を拓郎はNHKの歌番組で歌っていた。

よくNHKも許したものだ。というか、一度、NHKは拓郎を落としたことがある。

ところが、あれだけフォークソングが流行ったものだから、今度はNHKから拓郎に出演依頼した。その時の拓郎の出演条件は3曲、唄わせてくれること、だった。

その同じNHKの歌番組で拓郎がプロデュースしていた「猫」も「雪」を唄っていた。



●吉田拓郎「旅の宿」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=q4_UAIFq9hk

「結婚しようよ」に続いてシングルとして出したのが、この「旅の宿」。

新婚旅行の歌だ。

まるで、拓郎が書いたような歌詞だが、これまた岡本おさみの作詞。

シングルバージョンより、こちらのLPバージョンのシンプルなほうが僕は好きだ。
(こちらなら、僕もアルペジオでギターが弾けたし)

中学校の「給食」の時間に放送部がこの曲をかけていたことを今でも鮮明に覚えている。



●吉田拓郎「祭りのあと」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=lFgDAc7o-xc

う~~ん、名曲だな。

「祭りのあとの寂しさは死んだ女にくれてやろう」というフレーズにしびれた。

拓郎自身も好きな曲で、何度かアルバムに収録している。



●吉田拓郎「ガラスの言葉」
    ↓
http://www.youtube.com/watch?v=EERvPUkZB8Q

「小室等と六文銭」にいた及川恒平(出発の歌の作詞担当)が書いた詩だ。



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日本のフォークソングの歴史・フォークソングの名曲、昭和のフォーク●吉田拓郎の名作集(3)シングル「おきざりにした悲しみは」「花酔曲」


●吉田拓郎「おきざりにした悲しみは」
     ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Pk1NTKtlEwY


岡本おさみの歌詞で拓郎が作曲。

「結婚しようよ」、「旅の宿」とハッピーなメジャー曲を出していたのだが、ここにきて、一変、マイナーで重たい曲をシングルリリース。

出だしの特徴的なベースのハモリは天才ギタリスト「高中正義」だ。(編曲も。)


中学生の頃に、この曲を聴いて、良さが分かるわけがない。

今なら、しんみりと分かるが。


●吉田拓郎「花酔曲」
     ↓
http://www.youtube.com/watch?v=V9AxSVLLCB4


「おきざりにした悲しみは」のB面にカップリングされていたのが、この曲。
作詞も拓郎。

「よしだたくろう オンステージ第2集」ではギター1本で弾き語りをしている。(ちなみに、この「オンステージ第2集」はレコード会社ELECが拓郎に無許可で出したもの。いかに拓郎の人気が高かったが分かる。)

で、この「花酔曲」では、間奏に入る前に拓郎の声で「はい!」とひとこと入っている。

こんな些細なことも、中学2年生の僕には新鮮だった。

いい曲だよね。


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日本のフォークソングの歴史・フォークソングの名曲、昭和のフォーク●吉田拓郎の名作集(4)LP「伽草子」

1.からっ風のブルース 作詞:岡本おさみ 

YouTubeに無かったので残念だが、とてもエロティックな曲だ。




2.伽草子 作詞:白石ありす 
     ↓
http://www.youtube.com/watch?v=YLlqzEyqXws


題名どおり、「おどき話」のような曲になっている。
不思議な曲だ。




3.蒼い夏 作詞:岡本おさみ  吉田拓郎のセルフカヴァーアルバム『Oldies』(2002年3月27日)にも収録。
     ↓
http://www.youtube.com/watch?v=XauPcIAeifk

この曲を聴くと物憂い中学2年生の夏休みを思い出す。

ガールフレンドが僕に唄ってくれた。

僕も拓郎と一緒で「泳げない」んだけれどね。

岡本おさみらしい、詩です。




4.風邪
 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=rIYoWqFd678

こちらの曲を聴くともっと物憂げになる。

拓郎の「憂鬱感」が伝わってくる。(YouTubeの画像はイマイチだけどね。)



5.長い雨の後に
 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=u4tky7aG6EU

拓郎の「詩」の朗読から始まる曲。

「よしだたくろう オンステージ第2集」の中でもギターをつまびきながら、詩を読んでいるものがある。

で、この曲は詩の朗読が終わると、突然、拓郎の「叫び」が始まる。

この頃から、最初の奥さんの「四角佳子(よすみけいこ)」とうまくいかなってくる、そんな時期を感じさせる曲になっている。

もがく苦しんでいるんだね。



6.春の風が吹いていたら 作詞・作曲:伊庭啓子
   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=mHId4IeRtD0

で、この頃から夫婦生活がうまくいかなくなってきた奥さんとのデュエットです。
ラジオの番組の中で、「この曲をおケイと歌っておいてよかった。離婚したけれどさ。」と言っていた。

それはともかく、爽やかな名曲だ。

その後、奥さんもソロで出している。
   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=e8XJkSgEBf8




7.暑中見舞い 作詞:岡本おさみ 
   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=SH_au1zt4Ss

明るくてポップな曲です。
岡本おさみらしく、日常をさりげなく切り取りながら、人生のひだをうまく作詞している。



8.ビートルズが教えてくれた 作詞:岡本おさみ
   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=wEUiBR8v318

いや、それにしてもYouTubeの拓郎が若くて、「かわいい」なぁ。
若者の反抗期を唄った歌ですね。


 
9.制服 作詞:岡本おさみ 
   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=rhUsXHitC_M

中島みゆきの「ファイト」を彷彿させる都会に集団就職してきた高校生の歌です。

大学時代の友人がヨッパライながら、この曲を弾いてくれた。
拓郎よりもうまくて、僕は初めて、この曲のよさをその時しった。



10.話してはいけない 作詞:岡本おさみ
   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=_ZJANZcomcI

YouTubeのひどい音源ですが、小室等とデュエットしている貴重な画像ですね。

男と女のサガを唄ったものです。


 
11.夕立ち 作詞:岡本おさみ 
   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=dsPf1CAZYls

う~~む、この頃の岡本おさみは日常を作詞させたら、随一だね。

井上陽水にも「夕立」という曲があるが、拓郎と陽水の世界観が際立って分かるので面白い。



12.新しい朝(あした)
   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=kRgsQj9tvGU

トランペットのファンファーレから始まり、一転、フォーク調になる。

拓郎の当時の心境をよく表しているね。


(このアルバムが発売された時、「吉田拓郎の金沢事件」というのがあり、「暴行された」と拓郎が女子大生に訴えられた。その後、それは女子大生の狂言とわかり、不起訴になるが、様々な波紋をマスコミに投げかけた。)





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